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不動産探しにおける”駅から徒歩○分”はどう計算する?実際の所要時間の調べ方
2024年10月08日
不動産を探す際、多くの人が「駅から徒歩○分」という表記に注目します。
駅からの距離は、住宅の快適性や日常の移動に大きな影響を考慮するため、この情報は重要です。
ただし、「徒歩○分」という表記が実際の希望時間と一致するわけではありません。
今回は、不動産業界で用いられる「駅から徒歩○分」の計算方法と、実際に希望時間確認する方法について解説します。
不動産業界の「徒歩○分」の計算方法

不動産広告や物件情報に関しては「徒歩○分」という表示は、国土交通省が定めている基準に基づいて計算されています。
「徒歩○分」の基準は、80メートルを1分で歩く速度で計算されており、1時間あたり約4.8kmの速度に相当します。
この速度は一般的な成人の歩行速度を基準として設定され、不動産業界全体で統一された基準です。
計算方法の例
たとえば、物件が駅から400メートル離れている場合の計算は以下の通りです。
400メートル ÷ 80メートル = 5分
この場合、物件情報には「駅から徒歩5分」と表記されます。
この計算方法は簡単で、距離がわかればすぐに希望の時間を計算できます。
計算結果が整数にならない場合、端数の処理方法にも一定のルールがあります。
駅からの距離が450メートルの場合で計算すると
450メートル ÷ 80メートル = 5.625分
このように、小数点以下の数値が出ます。
端数が出た場合は、切り上げの処理が行われます。
このため、実際には5分30秒で到着できる距離でも、物件情報には「徒歩6分」と記載されますことになります。
「徒歩○分」の表記が的確でないと言われる理由

「徒歩○分」の基準が業界全体で統一されているとはいえ、実際の歩行時間と完全に一致するとは限りません。
その理由としては以下が要因として挙げられます。
- 個人差による歩行速度の違い
- 地形や道路の状況
- 物件の入口までの距離
それぞれについて解説します。
個人差による歩行速度の違い
人によって歩く速度は異なります。
80メートルを1分で歩く速度が平均的とされていますが、年齢や体力、天候、体調、荷物の状況などによって歩行速度は大きく変わります。
連れられている場合や、高齢者が歩く場合は、通常よりもゆっくり歩くことが多いため、表示されている時間よりも多くかかる可能性があります。
地形や道路の状況
駅から物件までの時間がまっすぐで平坦であれば、表示通りの時間で到着するかもしれません。
しかし、実際には坂道があり、信号が多い場所を通過するケースもあります。
また、道が混み入っている場合や、夜間などに安全を考えて別のルートを選ぶ場合も慎重に必要があります。
物件の入口までの距離
「徒歩○分」は、駅の出口から物件までの直線距離に基づいて計算されますが、実際にはマンションの入り口やエレベーターまでの距離が追加されることがあります。
施設を併設している物件では、建物の入り口までにかなりの距離を歩くことも考えられます。
これらの要素も含めて、実際の歩行時間は「徒歩○分」よりも長くなることもあります。
実際の希望時間を確認する方法

「徒歩○分」という情報はおおよそ目安であり、物件選びでは実際の希望時間を確認することが重要です。
実際の徒歩時間を調べる方法としては以下が挙げられます。
- 実際に自分で歩いてみる
- Googleマップなどの地図アプリを活用する
- ストリートビューで周辺環境を確認する
- 時間帯や天候を考慮する
それぞれについて解説します。
実際に自分で歩いてみる
最も確実な方法は、現地の物件に行って実際に歩いてみることです。
特に気になる物件があった場合、駅から物件までの道のりを実際に歩いて、自分の歩行速度や道路状態を確認できます。
朝の通勤ラッシュ時や、夜間の安全性も含めて確認すると、より正確な情報を得ることができます。
Googleマップなどの地図アプリを活用する
現地に行けない場合や、事前にある程度の時間を確認したい場合は、Googleマップなどの地図アプリを利用する方法があります。
これらのアプリでは、出発地点と到着地点を設定すると、徒歩ルートを計算してくれます。
地図アプリの計算は、発生の交通状況や信号の影響を考慮した上での推定値が表示されるため、より現実的な希望時間を確認することが可能ですです。
ストリートビューで周辺環境を確認する
Googleマップのストリートビューを活用すれば、実際の走行や周辺の環境を事前に確認することもできます。
ストリートビューでルート周辺を確認すれば、坂道があるか、歩道が整備されているか、信号が多いかどうかなど、細かい要素を把握できることができるため、より正確な時間予測に役立ちます。
時間帯や天候を考慮する
同じ道でも、時間帯や天候によって歩行時間は変わることがあります。
雨の日や雪の日には、道が滑りやすくなり、通常よりもゆっくり歩かなければいけないため、時間がかかることが予想されます。
これらの要素もきちんと入れて、自分に合った移動時間を確認することが大切です。
「徒歩○分」を信じすぎず、柔軟に物件選びを

不動産探しにおいて「駅から徒歩○分」という情報は非常に重要ですが、その数字は平均的な基準に基づいたものです。
個人の歩行速度や道路状況、信号の数などにより、実際の希望時間は異なる可能性があります。
物件選びの際には、「徒歩○分」という表記に頼るのではなく、実際に現地で確認したり、地図アプリを活用して正確な希望時間認識することが大切です。
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